
こんばんは、gris-grisの藤です。
昨日はPCの調子が悪く、夜中まで奮闘しましたが力尽きてしまい、ブログが書けませんでした…。
いつまでたっても、PC関係が苦手な私です。
さて前回、お散歩トレーニングの場が参加するわんちゃんにとっても、飼い主さんにとっても心地よい場であるために、いくつかお願いをしました。

今日は、なぜ叱らないことをお願いしているかにについて、書いていこうと思います。
gris-grisでは、叱らない犬育てを推奨しています。
お散歩トレーニングの時だけでなく、お家でも、いつでもどこでも。
犬を家族に迎えたら、一番にお願いしたいことです。
叱るには副作用がある
犬がしてほしくないことをした時や、困ったことが起こった時に、その行動を減らす目的で叱ることをする方もいらっしゃると思います。
犬の叱り方を検索してみると・・・痛みや罰を与えたり、大きな音でおどろかせたり、苦しみを与えたり、動物福祉に反すると思われる方法がたくさん出てきますね。
犬が悪いことをしているのだから、当然?!
行動をやめさせることができるのだから、よいのではないかと思うかもしれませんが、叱ることが犬に与える影響について、考えたことはありますか?
犬の行動の直後に叱りが与えられて、その行動が減ったということは、その叱りは犬にとってイヤなことであると言えます。
私たち人も含む動物は、イヤなことはなくしたいと思って生きているので、イヤなことが現れないように行動をしないことを選択するんです。
このように犬にとってイヤなことを与えて行動を止めさせようとする場合、実は大きな副作用があります。
数ある副作用の中で、一番悲しいのは、イヤなことと、叱りを与える飼い主さんが結びついてしまって、飼い主さんのことをことを犬が嫌うようになることがあること。
そして叱る飼い主さんのことを避けたり攻撃したりするようになることです。
せっかく可愛がるために暮らしはじめたのに、嫌われるのは悲しいですし、それに避けられたり攻撃されていたのでは、お世話が大変になってしまいますよね。
社会化のトレーニングをはじめ、犬の一生には、犬が安心して身を任せることができる飼い主さんの存在が必要です。※これについては、また別の日に説明しますね。
犬の一生を担う飼い主さんと犬が良い関係を築き、お互いが暮らしやすくなるためにも、まずは叱らないことが大事です。
これまで叱ってきたという方も、ガッカリしたり、自分を責めたりしないでくださいね。
気づいた時から「叱らない」を重ねていけば、やり直すことができますし、飼い主さんのことを大好きになってもらう取り組みをお伝えしますので、その取組みを重ねていくことで、犬と仲良くなることができますよ。
叱りの一切ない場
そして自分が叱られている時はもちろんですが、たとえ自分が叱られていなくても、お家の中で他の誰かが叱られていて、暴力や怒声が飛び交っていたのでは、ハラハラして落ち着かないし、安心して暮らせませんよね。
それはお散歩トレーニングの場でも同じです。
誰かが叱られていたら、ここは危険な場所だと犬が感じるだろうことは、想像がつきますよね。
それでは、社会化と真逆のことをしていることになります。
お散歩トレーニングは、参加者全員にとって心地良い場をみんなで作っていきます。
犬も飼い主さんも安心し、リラックスして過ごせるように、叱らないことをお願いしています。
ここで言う【叱らない】とは、痛みや罰などを用いたり、与えられて当然の愛情や大切なものを取り去るような精神的な苦痛も含めた動物福祉に反する方法でしつけやトレーニングをしないということです。
してはいけないことを伝えずに、犬に好き放題にさせることではありません。
犬にわかりやすい穏やかな人の介入で行動を止め、正しい行動を伝えます。
これについても、少しずつ書いていきますね。