
こんばんは、gris-grisの藤です。
千葉は、雨が降って寒い一日でした。
2月のお散歩トレーニングの日は、あたたかいと良いのですが・・・。
ありがたいことにお申し込みをいただきまして、開催が決定いたしました。
ありがとうございます!

まだまだワイワイ楽しく歩くお仲間募集中です♪
どうぞよろしくお願いします!
さて、今日はもうひとつお願いしたこと。
犬同士の距離を充分にとることについて書いてみますね。
距離を充分にとって歩こう
お散歩トレーニングでは、数頭の犬が一つのパックになって歩きます。
一緒になって歩きますが、犬同士が絡んで遊ぶようなことや、鼻を突き合わせて挨拶をしたりすることはしていません。(ご遠慮いただいています。)
私たち人の周りには、パーソナルスペースといって、見えないですがこれ以上他の人に近づいて欲しくない空間があります。
誰かがこのスペース内に侵入してくると不快に感じたり、落ち着かない気持ちになって、防衛本能が働いている状態になるんです。
ギュウギュウの満員電車の不快感も、このスペースの感覚が大きいのだそうですよ。
そしてスペースの範囲は、相手との関係や個人の性格など様々な要因によって差があります。
同じように犬たちにもスペースの感覚があって、これ以上近づかれたら逃げたくなる距離、ガウガウしちゃう距離…などなど。
犬たちを見ていると、人よりもこの距離の感覚に敏感だと感じます。
お散歩トレーニングでは、みんなにとって心地よい場であるために、お互いが心地良く過ごせる距離感を大事にしていますので、犬同士の距離を充分にとって離れて歩いています。
せっかく一緒に歩いているのに・・・と思うかもしれませんが、犬は優れた嗅覚をもっているので、離れていても匂いで相手のことがわかります。
近くで接することがなくても、そこに漂う同族(犬)の匂いを嗅ぐことで、同族と過ごしたいという社会欲を満たすことができるんです。
離れていてもボディランゲージで会話をすることができるので、実はコミュニケーションを取っていたりするのですよ。
だから離れていても、みんなで一緒に歩いているということをちゃんと理解しています。
一緒に歩いている内に、少しずつ距離が縮まって、輪が小さくなっていきます。
最後は距離も気にならなくなることが多いですが、輪の大きさは、その時の犬たちにとって必要な距離。
なのでガマンさせたり、無理して距離を縮めるようなことは決してしません。

これぐらい離れていることも普通です♪
なので犬に慣らしたい場合も、犬同士を挨拶させたり近づける必要はないんですよね。
むしろ相手との距離が近いことで、落ち着かなくてガウガウしたり、ワンワン吠えるという行動が出ます。
そういう場合は、飼い主さん同士がお互いに自分の犬をやさしく誘導して、相手から離れてください。
けして、リードを引っ張って離すことはしないでくださいね。
犬はもともと落ち着いていたい動物です。
距離がとれたら【地面の匂いを嗅ぐ】など、自分自身を落ち着ける行動(カーミングシグナル)を自らするはずです。
ここでたくさん褒めて、それが正解だよ!を伝えてあげてくださいね。
そして落ち着いたら、鼻を使って相手の情報を得ることができるので、そんなに騒ぐ相手ではないということが確認できるようになります。
このように距離を取って落ち着くことを繰り返していると、落ち着けない時は、離れればよいということを犬も理解しますので、犬が自ら距離を取るようになっていきます。
それまでは、飼い主さんが犬の様子を見ながらサポートしてあげてください。
どれだけ距離が欲しいかは、相手にもよりますし、その日の体調や成長など、さまざまな要因でその距離は変わります。
なので、難しいのですけど。
ガウガウしたり、ワンワン吠えても誰も責めませんので、落ち着いて自分の犬が相手とどれくらい距離が必要なのか。
その距離感をつかめるようになる場としても、お散歩トレーニングを活用してください。
また犬が大好きで、近づきたい犬の飼い主さんは、どうぞやさしく止めて「行かないよ」と言うことを教えてあげてください。
相手も近づいて欲しいとは限りませんので。
お互いを思いやって、心地よい距離を保ちながら歩きたいですね♪
※距離をとる時や、犬を止める時などのリードワークについては、私も勉強中なのでチャーリードッグスクール夏目先生のリードワークショップに参加することをおすすめしています。